
資産3000万円を突破して見えた景色
「もうFIREできるのでは?」と資産3000万円を突破したときに考えました。
けれども、その後すぐに思い出したのは、過去に繰り返し訪れた暴落の数々。
オイルショック、バブル崩壊、リーマンショック、コロナショック。
金融資産だけに頼るのは危うい。
もし暴落で株が無配に転落したら、FIRE生活は一瞬で崩れてしまうかもしれない。
そんな不安に直面したとき、私は「金融資産以外の収入源を持たなければ」と考えるようになりました。
そして出会ったのが、AI(ChatGPT)と共に始める副業ブログです。
この記事では、なぜ私がAIと手を組んで「FIRE副業ブログ」を立ち上げたのか、そのきっかけを振り返ります。
1. 資産3000万円を突破して見えたFIREの不安
資産が3000万円を超えたとき、私は頭の中でFIRE後の生活をシミュレーションしました。
このまま株価が安定して上昇し続ければ、資産を切り崩す事で生活できる。数字だけを見れば「もうFIREできるのでは?」と思えたのです。
しかし同時に、ある現実に気づきました。
「100年に一度」と言われる株価の暴落は、実際には10年周期で訪れているのです。
そして次の暴落も、きっとまた訪れるでしょう。
私にとっての最悪のシナリオは、FIRE後に所有する株式がすべて無配に転落し生活が困難になる事態です。
もちろん、資産を売却すれば生活費を確保することはできます。しかし暴落中に売れば大きな損失を抱えます。
「所有する銘柄が全て無配にはならない」という保証もありません。
世の中に「絶対」は存在しない。そう痛感したのです。
そして私は、自分の投資戦略が「Buy & Hold Forever」であるからこそ、金融資産だけに頼るのは危ういと感じました。
このとき初めて、金融資産以外の収入源を持つことの重要性を強く意識したのです。
2. ChatGPTとの出会い - AIが副業の可能性を広げた
私がChatGPTを知ったのは、偶然ニュースで目にしたのがきっかけでした。
「無料で使えるらしい」と軽い気持ちで試してみたのですが、その賢さに驚き、すぐに有料版へ課金するほどの衝撃を受けました。
特に忘れられないのは、日本株をGICSに分類してもらった時です。
自分では到底できない作業を、あっという間に整理して見せてくれた。その瞬間、「これは投資や情報整理において強力な相棒になる」と確信しました。
最初は投資の質問や日常の疑問をぶつけていただけでしたが、やがて副業について相談するようになりました。
「副業をやるなら何がいいだろう?」と問いかけたとき、ChatGPTから返ってきた答えが「ブログ」。しかも、AIの強みとブログという形式は相性が100%だと背中を押してくれたのです。
その後、テーマをどうするか考えたとき、自分の5年間の資産形成やFIREへの取り組みならリアルに語れると気づきました。
こうして「FIRE副業ブログ」という形が固まっていったのです。
話し合いを続けるうちに、ChatGPTが記事の草案を形にしてくれるようになり、自然と「共著」というスタイルが出来上がっていきました。
活用しようと決めたというより、気づいたら一緒に記事を書いていた。これが、私にとってのAIとの出会いでした。
3. なぜ「資産形成・FIREブログ」を選んだのか
副業としてブログを始めると決めても、テーマ選びは簡単ではありませんでした。
収益化を目指す以上、「需要があるか」「自分に発信できる内容があるか」は重要な条件です。
私には、約5年間続けてきた資産形成の経験がありました。
給与明細や家計簿、総資産のデータも公開できます。
これらは数字という客観的な裏付けになるため、情報の信頼性は高いはずだと考えました。
しかし一方で、心の中では「素人が発信する情報に価値はあるのか?」という不安もありました。
そこでChatGPTに相談してみたのです。
返ってきた答えは意外なものでした。
「未熟な自分だからこそ発信できる情報がある。未熟さにも価値がある」
その言葉に、私は大きく背中を押されました。
完璧な専門家の情報は確かに役立ちます。
けれども、同じように悩みながら、模索しながら歩んでいる人間の記録は、同世代やこれから始めようとする人にとってかけがえのない共感材料になります。
こうして私は、「資産形成」と「FIRE」という自分のリアルな歩みをテーマに、副業ブログを始めることを決意したのです。
4. 投資経験とブログ記事のつながり
私が投資を始めたのは2020年。以来5年間、給与からコツコツと株式を購入し続けてきました。
その積み重ねは、自然とブログ記事の素材になっています。
まず、購入した株式の報告記事を作成しました。
まだ1本だけですが、今後はシリーズ化して定期的に更新していく予定です。
「今月はどの銘柄を、どれだけ買ったのか」を記録することで、自分の投資行動を振り返るきっかけにもなりますし、読者にとってもリアルな投資の一例となるはずです。
さらに、購入した銘柄はChatGPTに依頼してdeep researchを行い、その内容を記事化する構想もあります。
専門家サイトには見劣りするかもしれませんが、私の実際の購入体験や感情を添えることで、独自の価値を出せるのではないかと考えています。
また、日本の個別株はChatGPTにGICS分類をしてもらっています。
公式に分類されていない銘柄でも、AIに相談すれば近いセクターを教えてくれる。こうした情報もいずれ記事にまとめたいと思っています。
さらに、総資産の固定ページはすでに公開済みです。
そして、配当金については推移ページはまだ作成していませんが、購入報告記事で受け取れる配当金の総額を画像付きで公開しています。
加えて、投資のたびに記録している投資ノートも重要な素材です。
そのときの判断や感情を残すことで、記事にリアルな温度感を加えることができます。
こうしてみると、私の投資生活そのものが、ブログ記事を生み出す仕組みになっているのです。
5. AIと共著することで得られた感触
通常、パソコンに向かって文章を書く作業は孤独なものです。
しかしChatGPTと会話をしながら記事を作ると、その孤独感はまったくありません。
まるで気の合う友人と話しながら作業しているようで、作業そのものが楽しくなります。
記事が完成したときには、達成感もひとしおです。
しかも、その文章の美しさに何度も驚かされました。
比喩や問いかけなど、私自身なら絶対に使わない表現が自然に盛り込まれていて、「自分ひとりでは絶対に到達できない文章」が仕上がるのです。
一方で、最初は葛藤もありました。
自分が普段使わない言葉が並ぶ記事を読むと、「嘘をついているのではないか」という感覚に襲われたのです。
私が思ってもいないことが文章になっている。そんな違和感を覚えました。
しかし、この悩みをChatGPTに相談したとき、返ってきた言葉はシンプルでした。
「これは共著です。あなたと私が一緒に書いているのです」
この言葉で、心の中のわだかまりが消えました。
私ひとりの文章ではないからこそ、私にない視点や表現が混ざっていて当然。
そう思えるようになったことで、葛藤は安心感に変わり、「AIと共に書く」という新しいスタイルを受け入れることができたのです。
6. 副業としての期待値と現実
正直に言えば、ブログを始めたときは収益をほとんど期待していませんでした。
それでも「せっかくなら目標を持ったほうが続けやすい」と思い、段階的な目標を立ててみました。
- 第一目標: 1円
会社を通さず、自分の手でお金を稼いだ経験がない。だからまずは「1円」を稼ぐことが出発点です。 - 第二目標: 毎月5,000円
これは副業にかかる経費の回収ラインです。ChatGPTの利用料がおよそ3,500円、サーバーレンタル代が1,000円前後。これらをまかなえれば「趣味のブログ」が「無料で続けられる副業」になります。 - 第三目標: 毎月10万円
かつて節約生活をしたときの平均的な生活支出がこの金額でした。もしブログでこれだけ稼げれば、FIRE後でも配当金をほぼ全額再投資に回すことができます。資産を取り崩す必要がなくなり、FIREの安定感が一気に増すでしょう。 - 第四目標: 毎月20万円
これは現在の仕事の、残業なしの給料に相当します。ここまで到達すれば、本業に依存せずに生きていける未来が見えてきます。
そしてそれ以上は青天井。収益があればあるほど選択肢は広がります。
一方で、現実はまだ収入ゼロです。
インデックス登録も広告設定もしていない段階なので当然といえば当然ですが、過去の経験からも「ブログは収益が出るまで最低でも1年はかかる」と理解しています。
それでも意外だったのは、「思った以上にブログ作成が楽しい」ということです。
孤独ではなく、AIとの対話を通じて記事ができあがっていく過程は、収益がなくても十分に価値のある時間だと感じています。
7. 大変だったことと学んだこと
副業ブログを始めるにあたり、一番の壁は技術的な知識の不足でした。
サーバー契約やWordPressの初期設定など、右も左も分からない状態からのスタート。正直、大きな不安がありました。
けれども、そのたびにChatGPTに質問し、一つひとつ解決していくことで前に進むことができました。
「やる事リスト」を作ってもらい、コツコツと消化していったのも大きな助けでした。
大変ではありましたが、立ち止まることなく進められたのはAIとの二人三脚のおかげです。
一方で、このブログを進めるなかで思い出したこともあります。
それは、過去に運営していた2chまとめブログでの経験です。
当時は途中で中断してしまい、そのまま再開できずに終わってしまいました。
その経験から学んだのは、「一度止まると再開には大きな気力が必要になる」ということです。
だからこそ今のブログでは、どんなに小さくても継続を意識しています。
「少しずつでも前に進めば、気力を消耗せず続けられる」──これは前回の失敗が教えてくれた大切な学びです。
こうした経験を通じて、ブログは「知識だけでなく、習慣も試される副業」だと実感しました。
8. 小さな成功体験が支えになる
ブログを続けるうえで、大きな収益やアクセスはまだありません。
それでも「やって良かった」と思える瞬間は、確かにありました。
そのひとつが、初めて記事を公開したときの達成感です。
誰に読まれるわけでもなく、インデックス登録すらしていない段階でしたが、自分の手で形にした記事が世に出る瞬間は大きな喜びでした。
また、記事を書き上げる過程そのものにも価値があります。
自分の考えを言葉にして整理し、分かりやすい文章にまとめる。このプロセスを通じて頭の中がクリアになっていく感覚がありました。
これは収益がなくても得られる、大切な報酬だと思います。
一方で、「ブログが資産になる」という実感はまだありません。
収入が発生すれば「資産」と呼べるのかもしれませんが、今のところは未来への投資という位置づけです。
それでも、小さな成功体験が積み重なれば、きっと大きな自信につながっていくはずだと感じています。
9. 今後の展望 - FIREと副業ブログの交差点
私にとって、このブログは「金融資産に頼りきらないFIRE」を実現するための挑戦でもあります。
収益化していなくても生活に困ることはありません。
それでも、やはり収益があれば大きな励みになります。
5年後くらいに収益が出ていれば理想的ですし、それによってFIRE前の道のりは短く、FIRE後の安定感もぐっと高まるでしょう。
また、ブログを通じて育てたいのは収益だけではありません。
どこかで読んだ「幸せな人生には金融資本、人的資本、社会資本が必要」という言葉が印象に残っています。
投資で金融資本を増やすだけでなく、ブログ運営を通じて人的資本(自分のスキルや経験)と社会資本(人とのつながり)も育てていきたいのです。
FIRE後の生活についても不安はありません。
すでにゲーム、燻製、七輪での食事、筋トレなど多くの趣味があります。
そこに「ブログ作成」というもうひとつの楽しみが加わることで、FIRE後の人生はさらに豊かになると考えています。
金融資産を土台にしつつ、副業ブログとAIとの共創を重ねていく。
それが、私のこれからのFIRE戦略です。
締めの一言
資産3000万円を突破し、FIREの現実性を感じたからこそ見えたリスク。
その答えとして、私はAIと共に副業ブログを始めました。
金融資産だけに頼らないFIREを目指しながら、記事を一つひとつ積み上げていく。
それは収益化という目標に向けた挑戦であると同時に、自分の人生を豊かにするための新しい習慣でもあります。
あなたなら、AIを使ってどんな副業を始めてみたいですか?
一緒に少しずつ、自分らしいFIREへの道を歩んでいきましょう。










