【AI自己分析】FIREは“成果”より“循環”──AI自己分析で見えた、感情と投資の整え方

「褒めすぎじゃないか」と思った日

9月も日記を使ってChatGPTに自己分析を依頼しました。
返ってきた内容を読んで、最初に思ったのは「褒めすぎじゃないか」ということでした。
自分ではそこまで大したことをしていないし、特別な成果もありません。
それなのに「冷静さ」「継続力」「他者支援」なんて言葉が並んでいて、どこか他人の評価を読んでいるような気分になりました。

ただ、違和感を覚えながらも、なぜAIがそう感じたのかは少し気になりました。
たしかに、日記やブログを書くこと、投資を続けることは習慣になっています。
でもそれは、意識の高い行動というより、気づけば続いていたことに近いです。

今回は「自己分析」を投資やFIREに向けた行動と紐づけて考えてみたいと思います。
感情を整理することと、投資の仕組みを整えること。
どちらも“波のあるものを安定させる工夫”という点では、少し似ているのかもしれません。
そんな視点から、自分の「続ける力」を改めて見直してみます。

感情の波は減った。でも、それをデータとは呼べない

AIの分析では、「感情の波が穏やかになっている」と書かれていました。
たしかに、以前より落ち込むことが少なくなった実感はあります。
ただ、それを“データ”と呼ぶには、まだ曖昧すぎると感じます。

私の日記は毎日書いているわけではありません。
数日空くこともありますし、感情を数字で残しているわけでもありません。
それでも、日記を書いて振り返ることで、「あのときは落ち着いていたな」「あの時期は焦っていたな」と気づける瞬間があります。
感情の変化を“データ化”することはできなくても、“観察”することはできるのです。

これは、投資の値動きを見る感覚に少し似ています。
グラフの上下に一喜一憂するのではなく、全体の傾向を見る。
そうやって俯瞰してみると、感情の波も以前より緩やかになっている気がしました。

人間である以上、感情の揺れはなくせません。
でも、波の形を知っておくことで、心が大きく揺れたときも「ああ、またこの感じか」と客観視できます。
その余裕があるだけで、FIREを目指す日々も少し過ごしやすくなるのではないかと思います。

投資の時は“無感情”が一番しっくりくる

投資をしているとき、私の感情はほとんど動きません。
銘柄を選ぶときも、買うときも、配当を確認するときも、どれも淡々としています。
感情的な高揚や不安というより、「やるべきことをやった」という作業に近い感覚です。

それは「冷静さ」というより、“感情を持ち込まない仕組み”を作っているからだと思います。
たとえば、支払いと送金をすべて終えて残った資金を確認し、余剰分を投資に回す──そんな流れが自然と習慣になっています。
受け取った配当金も、定期的に銀行口座へ送金して資金の流れを整理しています。
銀行口座の残高を見れば、今月どれだけ投資できるかがわかります。

判断よりも手順。考えるより、決めた通りに動く。
もちろん、日本株を買うときは少しだけ考えることもあります。
でも、その迷いも含めて、自分の中ではひとつの流れになっています。

リーマンショックのような大暴落を経験したわけではありません。
もしそういう局面が来たら、自分がどう感じるのかは正直わかりません。
ただ、普段から感情を整理する習慣を持っていることが、いざというときに焦らないための下地になるのかもしれません。

習慣化のきっかけは“収入が増える喜び”でした

投資を5年間続けてこられたのは、意志が強かったからではありません。
単純に、収入が増えるのが嬉しかったからだと思います。

最初の頃は、給料日が来るたびに“収入を買う”感覚に近かったです。
株を買うたびに貰える配当金を記録し、その数字を眺めては小さく喜ぶ。
その時間が自然と習慣になっていきました。

配当管理アプリで数字を確認するのも、小さな楽しみでした。
どれだけ増えたかを見て、次も可能な限り買いたいと思います。
そうやって少しずつ数字を積み上げていくうちに、“続けること自体が楽しい”という感覚が芽生えていきました。

筋トレや日記も同じで、やれば成果が数字や記録として残ります。
投資もそれに近いです。
「努力」や「継続」という意識よりも、積み重なっていく喜びが、続ける力を生んでいたように思います。

知人からの相談を通じて、自分の無知を知りました

9月の中旬、知人からお金の相談を受けました。
体調不良が原因で会社を解雇され、借金の返済ができなくなったという話でした。
「30万円貸してくれないか」と言われましたが、正直、迷いました。
お金の貸し借りは人間関係を壊す──そうした話をYouTubeやネットで何度も見ていたからです。

結局、貸すことはしませんでした。
その代わりに、市役所や行政の支援窓口に相談するよう勧めました。
生活保護や債務整理など、支援の仕組みがあることは知っていましたが、実際にどう動けばいいのか、私はほとんど知りませんでした。

知人の話をきっかけに、私も行政の制度や自己破産の流れを調べました。
「困ったときに頼れる場所を知っておくこと」。
それが、資産を増やすことと同じくらい大切だと感じました。

FIREを意識したとき、私が思い描いた“豊かな人生”は、自分だけで完結していました。
でも本当に豊かな生活は、自分だけでなく、周りの人たちも満たされている必要があると感じました。
お金の知識は、稼ぐためだけでなく、誰かを支えるためにも使える。
そう気づけたことが、自分にとって大きな一歩でした。

FIREは“成果”ではなく“循環”を育てるプロジェクトです

AI自己分析の最後に、こんな助言がありました。
「成果ではなく循環で自分を評価する」。

最初は、少し抽象的に聞こえました。
けれど、これまでの日記や投資の記録を振り返るうちに、その言葉の意味が少しずつ分かってきました。

日記を書く。振り返る。気づく。
それを繰り返していくうちに、落ち込みにくくなったり、行動のクセを客観視できるようになりました。
成果を出そうとしていたわけではありません。
ただ、流れの中で少しずつ変化していたのです。
そうした繰り返しが、私にとって“精神のリバランス”になっていたのだと思います。

投資も同じです。
入金して、株を買い、配当を受け取り、また再投資をします。
感情を整理し、ルールを守りながら、淡々と積み重ねます。

FIREを目指す過程も、きっと同じだと思います。
自由や豊かさは、ある日突然“達成”するものではなく、
今日の習慣と明日の気づきが少しずつ循環して育っていくものです。
そう考えると、FIREはゴールではなく、自分と世界をつなぐ“プロジェクト”のように思えます。

これからも、数字や成果だけでなく、気づきや感情、支え合いの流れを大切にしていきたいです。
止まらずに、焦らずに。
少しずつ、良い巡りを育てながら。

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