
その1 GICS分類で整える投資管理|日本株と米国株を“同じ地図”に置くという考え方
その2 日本株10%ルールとAI活用術|GICS分類・逆張りセクター投資をChatGPTで仕組み化する方法
その3 景気循環と景気局面を理解する|なぜセクターの強弱が生まれるのか
その4 景気循環と投資判断|「ディフェンシブ」という分類をどう扱うべきか
その5 景気循環を学んだ先で、私が投資に残した結論── 株を買うという行為は、収入を買うという行為
この記事で書きたいのは、売買タイミングの正解ではありません。
私がこの記事で書きたいのは、もっと地味で、しかし暴落時に効いてくる考え方です。
派手さはありませんが、長く市場に居続けるためには欠かせない視点だと感じています。
結論を先に述べます。
私にとって株を買うという行為は、収入を買うという行為に等しいと思っています。
景気循環を学んだ先に、何が残ったのか
シリーズ前半では、景気循環とセクターの関係について整理してきました。
ただし、その理解を予測に使おうとは考えていません。
私が行っているのは、強弱を当てにいく投資ではありません。
セクター全体を眺めながら、比率で淡々と整えていくというやり方です。
これは、将来の反転を期待して行動するというよりも、あらかじめ決めた資産配分に戻すための調整に近いものだと考えています。
景気循環は、未来を言い当てるための道具ではないと思っています。
今の自分の資産配分が、どこに偏っているかを点検するための視点として使っています。
円とドルのキャッシュフローを、どう配置しているか
私は日本に住み、日本で働いています。
給料と将来の年金は、日本円で受け取ることになります。
一方で、ドル建てのキャッシュフローは、私にとって株式投資を通じてしか得られません。
この違いを踏まえ、投資ではドルのキャッシュフローを優先的に強化する設計にしています。
その結果として、総資産のうち約70%を外貨建て資産とし、円資産は約30%に抑える構成を目標にしています。
この考え方は、シリーズその2で整理した「日本株10%ルール」と同じ文脈にあります。
日本個別株は、総資産の一部に留めています。
これは、日本円とドルのキャッシュフローの関係を踏まえた結果として、円建て資産の比率を一定範囲に収めている、という整理です。
また、日本個別株と、国内不動産に投資するJ-REITでは値動きの性質が異なるため、円建て資産の中でも分散を効かせたいという意図があります。
一方で、資産の中核には米国の高配当ETFを置いています。
これは感覚的な好みではなく、通貨とキャッシュフローの役割を分けて考えているためです。
私の投資全体を構造として見たとき、この配置が自然だと判断しています。
弱点を反省で終わらせず、構造で補完する
私の投資手法では、資産の配分が高配当・バリュー寄りになりやすい傾向があります。
その結果として、成長の取り逃しが起こり得ることも理解しています。
これは欠点ではありますが、事前に分かっている偏りでもあります。
重要だと思っているのは、弱点を反省で終わらせないことです。
私は弱点を構造で補完するようにしています。
具体的には、eMAXIS NASDAQ100インデックスのような商品も組み合わせることで、米国の成長を取り込むことを意識しています。
積立設定を弄るのが面倒なので、現時点ではまだ保有していませんが、資産配分全体のバランスを取る選択肢として検討しています。
私が本当に恐れているもの
私が本当に恐れているのは、評価額の下落そのものではありません。
暴落局面において、投資を続ける理由を失い、心が折れてしまうことです。
配当は、私にとってキャッシュフローを強化するという明確な目的の一つでもあります。
同時に、投資を続けるための支えになっているとも感じています。
もし配当が出なくなったとしても、すぐに売るという話ではありません。
感情で判断するのではなく、その変化を受け止めたうえで、投資の構造を冷静に見直すことになると思います。
株を買うという行為は、収入を買うという行為
このシリーズを通して到達した結論は、決して派手なものではありません。
景気循環は学びました。
しかし、それを答えにはしていません。
強弱を当てに行くのではなく、比率で淡々と整えています。
弱点は反省で終わらせず、構造で補完しています。
そして、配当を中心に置くことで、売らないための足場を作っているつもりです。
配当が出続ける限り、私は株を所有し続けます。
私にとって株を買うという行為は、収入を買うという行為だからです。







