
お金との付き合い方を見つめ直した9月
節約生活が長かったせいか、「お金を使う」ことにどこか抵抗を感じます。
FIREを目指す中で、支出を抑えることは確かに大切ですが、同時に“使う勇気”も必要なのかもしれません──そんなことを考えた9月でした。
今月の支出は15万5,217円です。最も多かったのは食費で、酒代がやや膨らんだ一方、コンビニ支出は抑えられました。
趣味や投資には納得してお金を使えた反面、「節約の名残」と「豊かに使う意識」のバランスを改めて見つめ直した月でした。
今月の支出まとめ(155,217円)
今月(2025年9月)の支出は155,217円でした。
先月(8月)の251,945円と比べると、およそ96,728円の減少です。
大きな支出がなかった分、全体的に落ち着いた月となりました。
内訳を見ると、食費が41%と最も多く、続いて住宅費が35%、衣服・美容費が24%です。
特に食費のうち食料品の占める割合が約3割と高く、外食やコンビニ利用は控えめでした(コンビニ支出は2,677円)。
支出を押し上げた要因は酒類の購入です。
ただし、先月にあった完全栄養食品のまとめ買いがなかったため、実質的な生活水準はほぼ横ばいと言えます。
また、衣服・美容費カテゴリ(36,872円)には、
趣味として購入したゲーム2本の費用が含まれています。
娯楽支出としては増加傾向にありますが、「趣味も生活の一部」と考えれば納得できる出費でした。

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今月の支出に感じたこと
今月の家計を振り返って印象的だったのは、「お金を使うこと」への感情の揺れでした。
食費の中でも酒類の支出が目立ち、「必要だったかな?」と自問する場面もありました。
一方で、趣味として購入したゲーム2本に関してはまったく後悔がなく、「この時間のために働いている」と思えるほど満足度の高い支出でした。
節約生活が長かったせいか、いまでも「お金を使う=悪いこと」という意識が残っています。
しかし実際には、お金を使うこともFIRE準備の一部です。
どれだけ使わずに貯められるかという段階から、「何に使えば心が満たされるのか」を見極める段階へと移りつつあります。
今月はその転換点を実感する月でした。
お金を使うことへの抵抗と向き合う
長く節約を意識して暮らしてきたせいか、いまでも「お金を使うこと」にどこか罪悪感を覚えます。
毎月10万円で暮らしていた時期が長かったため、支出が増えると「もっと削れるのでは?」と考えてしまいます。
けれど今の自分には、当時とは違う“安心材料”があります。
資産は十分に積み上がり、仮に年利5%で運用できれば、税引き後でも年間120万円ほどの利益が見込める計算です。
このまま定年まで働くとすれば、生活に困る心配はほとんどありません。
そんな現実を理解していても、「使うこと」には慣れません。
それでも少しずつ意識を変えたいと思います。
きっかけになったのは、YouTubeで見かけた「DIE WITH ZERO」という考え方でした。
──節約して節約して、死ぬときに世界一の金持ちになっても意味がない。
大切なのは、お金そのものではなく、お金で得られる体験や時間だという言葉に共感しました。
その言葉をきっかけに、使うことを「浪費」ではなく「投資の一種」として捉えるようになりました。
経験や思い出も、資産の一部です。
節約癖が完全に抜ける日はまだ先だと思いますが、
少しずつ、使うことで感じられる豊かさを味わいたいと考えています。
その延長線上で、老後も好きな趣味を楽しめる生活をイメージしています。
お金を使うことは、浪費ではなく未来の自分を支える練習かもしれません。
あなたにとって、“使う勇気”とはどんな瞬間でしょうか?
参考リンク:
▶ 書籍『DIE WITH ZERO』
FIRE準備とのバランスを取る支出
お金を使うことを意識しながらも、FIREに向けた資産形成の軸は変わりません。
「今を楽しむ支出」と「将来の備え」をどう調和させるか──それが今の自分にとって、最も大切なテーマです。
たとえば、株式やETFへの投資は“未来の支出”のための準備だと考えています。
あらかじめ決めたルールに沿って積み立てを続け、運用益が生活費の一部を支えるようにしておくことで、将来は“働かなくても暮らせる自由”ではなく、“働くことを選べる豊かさ”を手に入れたいと思います。
一方で、趣味の支出も無視できません。
ゲームに使ったお金は、単なる娯楽ではなく「長く続けたい生きがいへの投資」だと考えています。
老後も同じように趣味を楽しみたいからこそ、そのための資金計画や買い替えサイクルを今から意識しています。
これもFIRE準備の一部、“楽しむ未来”のための設計図のようなものです。
こうして支出を整理していくと、FIREとは節約の競争ではなく、自分の価値観に沿ったお金の使い方を設計することだと感じます。
お金を貯める力と同じくらい、使う力も鍛えていく。
そのバランスを取りながら、理想に少しずつ近づいていけたらと思います。
来月への行動方針
9月の家計を振り返ってみると、「無駄な支出を減らす」というよりも、
「満足度の低い支出を見極める」ことが大切だと感じました。
単純に節約するだけでは、心の余裕まで削ってしまいます。
10月は、特に酒代を減らすことを意識したいと思います。
酒を買うと炭酸水やおつまみなど“連鎖的な出費”が増える傾向があります。
そうした小さな積み重ねを抑え、代わりに「気分転換になる支出」へ少しシフトしていきたいです。
たとえば、読書や散歩、あるいは静かにコーヒーを淹れる時間。
そうした“心のリセット費”のようなお金の使い方なら、支出額を減らさなくても、満足度を高く保てるはずです。
心を整えることも、家計管理の一部だと感じています。
家計を整えるというのは、数字を合わせる作業ではなく、支出を減らすよりも支出を最適化すること。
つまり、心とお金のバランスを取る練習だと思います。
節約と豊かさ、そのどちらにも偏らずに、焦らずに、少しずつ自分らしいペースを作っていけたらと思います。
まとめ
今月の支出は15万5,217円でした。
生活水準は安定しつつも、「使う勇気」と「支出最適化」という新しい課題が見えてきました。
お金を使うことは、未来への準備であり、今を豊かに生きるための練習です。
節約も浪費も、どちらも“生き方の表れ”なのだと思います。
あなたにとって、満足度の高い支出とは何ですか?











