
10月の投資で感じた小さな積み重ねの大切さ
10月の給料で株を購入したとき、あらためて感じたのは、投資は一度の判断ではなく、積み重ねで形が整っていくものだということでした。
私は高配当株を中心に、割安かどうかとポートフォリオのどこが不足しているかを確認しながら銘柄を選んでいます。
毎月の記録を続けることで、少しずつ自分なりの判断の型が整ってきたようにも感じています。
この記事では、10月に購入した2つの銘柄を
・なぜ選んだのか
・どう比較したのか
・次はどこを補強する予定か
という流れでまとめました。
同じように高配当株に興味があって、どうやって銘柄選びをしているのか気になっている方に、ほんの少しでも参考になれば嬉しいです。
ここからは、10月に行った実際の投資判断の流れを追っていきます。
なぜこの2銘柄を選んだのか(スクリーニング基準とセクター補強)
10月に購入した2銘柄は、それぞれ違う基準で選んでいます。
基準を分けておくことで迷いが減り、手順としても再現しやすくなりました。
スクリーニング基準で選んだ銘柄:日本特殊塗料(4619)
日本株では配当の安定性、財務健全性、割安性を重視しているため、最初に次の条件で候補を絞っています。
・配当利回り 3.5%以上
・配当性向 30から60パーセント
・自己資本比率 60パーセント以上
・PER 10以下
・PBR 1以下
・騰落率 1週間で1パーセント以上下落
ざっくり言えば、安全で無理のない配当を出している割安株を探すための条件です。

日本特殊塗料はこれらの基準をすべて満たしており、堅実な配当政策を続けている企業だと感じました。
比較候補だったキムラユニティー(9368)を見送った理由
スクリーニング基準に合致したキムラユニティーについても、日本特殊塗料と同じようにDeepResearchを行いました。
財務だけでなく、労働環境、給与水準、離職率、現場負荷など、公開情報から確認できる範囲をChatGPTに調べてもらいました。
比較すると、給与水準の低さ、若手の定着率、現場負荷などに懸念があり、長期保有には慎重であるべきと判断しました。
企業の持続性は配当の安定性にもつながるため、今回は見送りとしています。
セクター比率を補強する銘柄:小野薬品工業(4528)
もう半分の予算では、ポートフォリオのバランスを整えるために銘柄を選びました。
10月時点ではヘルスケアセクターが最も比率が低い状態でした。
1 日本株をGICSで分類
2 時価評価額の合計が最も低いセクターを特定
3 そのセクターから銘柄を選ぶ
という流れで銘柄を決めています。
この手順により、ヘルスケア比率を補う目的で小野薬品工業を購入しました。
どの企業を買うかと同じくらい、どのセクターを買うかを大切にしています。
章末のまとめ
この方法は、割安株を選びながら、割安セクターを補強する形になりやすく、結果的に逆張り寄りのスタイルになる点も気に入っています。
長く続けていくことで、結果としてプラスに作用する場面が増えるのではないかと考えています。
GICS比率で見る買うべきセクター
日本株を購入するとき、私はGICS比率で不足しているセクターを補うという方法を使っています。
GICSは世界的な11セクター分類で、自分の投資がどの分野に偏っているかが分かりやすくなります。
日本株をGICSに分類する方法
日本株は東証33業種のため、GICSとは分類が一致しません。
そのため私は銘柄コードを入力し、この企業はGICSでどのセクターですか、とChatGPTに尋ねて変換しています。
誤分類が起きる可能性もありますが、単元未満株で調整しているため、多少の誤差であれば問題ないと考えています。
10月時点で最も不足していたのはヘルスケア
10月時点で最も比率が低かったのはヘルスケアであり、その不足を補うために小野薬品工業を購入しました。
感情ではなく、数値で不足しているところを淡々と補う形が自分には合っているようで、この方法を取り入れてからは購入の迷いが減りました。
スプレッドシートを見直すと、小さな気づきが出てくることもあります。
スプレッドシート整備で見えてきたGICSの訂正
10月の投資を終え、次回の銘柄候補を探すためにスプレッドシートを整えていました。
比率計算のフォーマットを整えるついでに銘柄の分類欄もチェックしていたところ、GICS分類に誤りがあることに気づきました。
修正した結果、最も比率が低いセクターは生活必需品に変わりました。
この訂正によって、次の給料で補強するセクターが自然と決まりました。
情報を整えながら投資を続けていくと、このような細かな気づきが積み重なり、ポートフォリオ全体の精度が上がっていくように感じています。
GICSの訂正後、現在のポートフォリオで最も比率が低いのは生活必需品セクターでした。
株式購入後の変化




次回の購入方針(生活必需品セクターを補強する理由)
そのため、次の給料では生活必需品セクターを優先的に補強する予定です。
あくまで比率が最も低かったという事実が先で、セクターの優劣を語るつもりはありません。
生活必需品には景気の影響を受けにくい企業も多く、高配当投資とも相性が良い場面があるように感じています。
ただし同じセクター内でも企業ごとに状況は異なるため、個別銘柄はこれまでと同じように財務、労働環境、配当余力、持続性を丁寧に確認する予定です。
比率を整えることを優先しながら、長く付き合えそうな企業を探していこうと思います。
【結論】
今回の10月の投資全体を振り返ると、スクリーニング基準とセクター比率という2つの視点を使って銘柄を選んだ月でした。
割安性と財務健全性を満たした日本特殊塗料を選び、セクター不足を補うために小野薬品工業を追加しました。
またスプレッドシートの整備を通じて、GICS分類の訂正という気づきもありました。
投資判断は迷うこともありますが、こうしてルールを整えながら積み重ねていくことで、自分の投資の形が少しずつ安定していくように感じています。
次回の投資報告では、生活必需品セクターからどの銘柄にたどり着いたのかもまとめていく予定です。
ここまで読んでいただき、有難う御座いました。
参考になる部分がひとつでもあれば嬉しいです。











