
ルールを守る投資は、心を守る投資
配当が口座に振り込まれるたびに、少しだけうれしくなります。
自由に使えるお金が増える──それだけのことなのに、なんとも言えない満足感があります。
この小さな喜びが、心の安定につながっているのかもしれません。
特別な努力をしたわけではありません。
ただ、いつも通りルールに従って買い増しを続けているだけです。
資産の増減に一喜一憂せずにいられるようになったのは、この習慣のおかげだと思います。
少しずつ“お金の流れ”が太くなっていくのを感じると、自分の暮らしが静かに形を変えているのを実感します。
先月に続き、今月もJ-REITの比率が10%を下回っていたので、今回もいつものように買い増すことにしました。
保有株式が増えた分だけ、将来の収入が少し増えたという素直な喜びがありました。
今回の購入内容と目的
今月もJ-REITの比率が10%を下回っていたため、ルールに従って買い増しを行いました。
購入したのは、次の3銘柄です。
- 1343:NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信(10株)
- 1488:ダイワ上場投信-東証REIT指数(10株)
- 2556:One ETF 東証REIT指数(20株)
いずれも東証REIT指数に連動するETFで、対象となる市場や信託報酬(年率0.1705%)は同じです。
異なるのは運用会社と分配月であり、それぞれの時期に分配金が受け取れるよう分散しています。
今回は株価も配当利回りも確認していません。
「J-REITが10%を下回ったら買い増す」というルールを淡々と実行しただけです。
感情や市場予測を挟まず、数字に従って動くこと。
それが、私が投資を続けるうえで“心を守る”ための方法になっています。
日本個別株を買うときは、配当利回りや優待などを見て検討します。
けれど、J-REITについてはルール通りに動くほうが心が落ち着きます。
考える投資と、考えない投資。どちらも自分にとって大切なバランスです。
今回の買い増しによって、J-REITの比率は再び10%に戻りました。
数字が整うと、心も少しだけ整う気がします。

配当の積み上げと推移の確認
年間配当金と月平均配当金の推移を改めて確認してみました。
数字を追うだけの作業ですが、こうして並べてみると「積み重ね」という言葉が自然と浮かびます。


現在の年間配当金は471,118円(税引後)、取得利回りは3.41%(税引後)です。
複数の証券口座に同じ銘柄を保有しているため、正確な数値を出すのは少し手間がかかります。
そのため、時価評価額からの推測も交えながら集計しています。
寄与銘柄の上位3つは、SPYD・HDV・VYMです。
どれも米国高配当ETFで、長く安定して配当を出し続けてくれています。
この3つが、私の配当の“土台”になっていると感じます。
配当金の推移には、為替の影響も少し表れています。
特に米国ETFの割合が多いため、円高や円安の時期によって数字が前後することがあります。
数字だけを見ると、派手な伸びではありません。
けれど、この一年を通して少しずつ金額が増えてきたことに、静かな満足があります。
働いて得たお金を投資に回し、そのお金がまた小さな収入を生む。
それを繰り返してきた結果が、このグラフに表れているのだと思います。
今後はJ-REITの比率が目標に達したことで、日本株や海外REITのどちらを優先するか、もう一度見直す時期かもしれません。
数字を眺めながら、これからの“買いどき”を静かに待ちたいと思います。
焦らず、これからも淡々と積み上げていきたいです。
今後の方針と投資方針の再確認
J-REITの比率が10%に到達し、ひとつの区切りを迎えました。
これまで意識してきたリバランスの目安を達成したことで、次にどこへ資金を向けるかをゆっくり考える余裕ができた気がします。
現状の総資産を改めて見直すと、株式の比率は78.1%です。
一方で、海外REITの比率は下がり気味です。
売却せずにリバランスを行うという方針を続けるなら、次の投資先は海外REITか日本株のどちらかになりそうです。

ただ、給料が入れば、いつも通り余剰資金を投資に回します。
それが、今の自分にとっていちばん自然なリズムだと感じます。
市場を読むことより、自分のルールを守ることを優先したいです。
買うべきタイミングは、数字が静かに教えてくれる。
それくらいの距離感が、今の自分にはちょうどいいと思います。
長期的には、債券やゴールドのような防衛資産もいつか組み入れたいと考えています。
けれど、それはまだ先の話です。
今は高配当ETFを中心にキャッシュフローを増やすことが最優先です。
インデックス積立はこれまで通り続けます。
iDeCoやNISAの非課税枠を無駄にしないための“土台”として、淡々と積み立てていきます。
そして、その上に自分の判断で買い増す高配当ETFやJ-REITがあります。
こうして二つの投資を重ねることで、
“考える投資”と“考えない投資”のバランスが取れていくのだと思います。
焦らず、慌てず、自分のペースで積み上げていきたいです。
それが、これからも変わらない私の投資方針です。











