
なぜ私が米国株を選んだのか
私が最初に投資先として選んだのは米国株でした。理由は単純で、1株から買えるからです。
当時の日本株は単元株でしか買えず、数十万円が必要でした。
その点、米国株は少額から始められるため、低収入でも挑戦できました。
また、日本株は長い間バブル崩壊後の停滞感があり「成長性に乏しい」と感じていました。
一方で、米国株は株主還元に積極的で、配当や自社株買いを通じて投資家を大切にしている印象がありました。
将来に不安しかなかった私にとって、「少額で挑戦できる」「成長している市場である」ことは大きな希望でした。
初めての米国株投資体験:Google(GOOG/GOOGL)での失敗談
記念すべき最初の銘柄は、誰もが知る Google でした。
理由は「知っている会社だから安心だろう」というもの。
さらに「配当金が欲しい」と思っていた私は、Googleを買えば配当を得られるだろうと勘違いしていました。
しかし実際にはGoogleは配当を出さないグロース株。
配当がもらえると思って買ったのに実は無配株だと知り、慌てて売却した結果、数分で数万円の損を出してしまいました。
今振り返れば典型的な初心者の失敗ですが、この経験が「投資は目的と銘柄特性を合わせなければならない」という学びにつながりました。
初心者でも続けられた理由
ここで投資をやめていたら、今の自分はありませんでした。
続けられたのは、いくつかの理由があったからです。
- 自分で調べる習慣:2ch文化の中で「最低限は自分で調べる行動」が染みついていたこと。
- 特定口座を選んだこと:もし一般口座にしていたら、税務処理の手間で続けられなかったでしょう。
- 配当金の存在:配当が入ることで「お金が働いてくれている」と実感でき、それが継続の大きなモチベーションになりました。
これらが初心者の私を支えました。
「自分で調べる習慣」は知識を蓄える事に役立ち、「配当金の存在」は株価を気にしすぎずに積み上がる収入を楽しみにできる原動力となりました。
米国株投資を続けたから見えた景色(体験談)
最初の失敗を経ても投資を続けたことで、いくつか大きな経験を得られました。
- コロナショックで保有株が一時 -80% になったものの売らずに持ち続け、やがて回復。
- 初めての配当金で「お金が働く」を実感。
- ゲーム好きの延長で買った NVIDIA株が20倍 になった幸運。
これらの経験は「投資は継続してこそ意味がある」と強く教えてくれました。
詳しい体験談は → 運営者プロフィール にまとめています。
こうした体験を経て、今も毎月投資を続けています(→ 投資報告記事一覧 もご覧ください)。
米国株投資で変わったお金と将来の見え方
投資を始める前は、未来は仄暗く感じていました。ですが今は明るく輝いて見えます。
お金に対する考え方も大きく変わりました。
- 物を買うとき「これを買わず株を買えば、将来の収入が増える」と考えるようになった。
- 一方で「お金を使うことに抵抗」を感じるようになり、投資のために消費を我慢しすぎる傾向が出てきた。
これは新たな課題です。資産形成は目的ではなく手段であり、適度にお金を使って生活の質を高めることはFIRE前の生活でも欠かせないと感じています。
資産の拡大と現在の生活の質、このバランスをどう取るのが正解かは人によって違うと思います。
私はまだ試行錯誤の途中ですが、自分なりの答えを見つけたいと思っています。
今の投資ルールと実践方法
現在は、以下のようなルールで投資をしています。
- 資産配分:J-REIT10%、海外REIT10%、日本株10%、米国株10%、残りは米国高配当ETF。
特に深い根拠があったわけではなく、当初は「キリがよくて分かりやすい比率だから」という直感的な理由で設定しました。
それでも数字で区切ったおかげで資産状況を整理しやすくなり、結果的に分散の意識を持てるようになりました。
さらに資産3000万円を超えてFIREが現実的に見えてきた頃からは、株式だけでなく債券やゴールドを持つ必要性も感じ始めました。
債券ではLQD、ゴールドではGLDなどを検討していますが、長期リターンとの兼ね合いでまだ慎重に考えている段階です。 - 積立投資:NISAはオールカントリー、iDeCoはS&P500。
出口戦略も定率4%取り崩しや高配当ETFへの移行を考えています。
具体的には、積立NISAはリタイア後に定率4%で取り崩すことを想定し、iDeCoは退職金代わりに一括受け取りをした後に高配当ETFへと振り替える計画です。
これにより、老後の生活費を安定した配当で賄えるようにイメージしています。 - 購入タイミング:毎月の給料日後にカード支払いが終わったタイミングで投資。
(→ 給与明細公開記事 で具体的な入金力も公開しています)。
このように「ルーティーン化」することで、欲や恐怖に流されない投資を心がけています。
米国株初心者へのアドバイス3選
これから米国株を始める人に伝えたいことは3つです。
- 特定口座を選ぶこと:税務処理の負担を避けられます。
- 投資スタイルを決めること:手間が嫌ならインデックス投資、配当が欲しいなら高配当株投資。
- 小額でもいいから今すぐ始めること:100円でも、早く始めた人が一番の勝者です。
私自身、心から「もっと早く始めていれば」と思っています。
きっと投資を長くしている人は皆、同じ事を思っているはずです。
あわせて、自分のリスク許容度や生活費との兼ね合いを考えることも大切です。
投資に回す金額は生活を圧迫しない範囲にし、心地よく続けられるバランスを見つけることが長期投資を続けるコツだと感じています。
まとめ:失敗から始まった米国株投資が未来を変えた
初めての米国株投資は、Googleを買ってすぐ損をした苦い体験でした。
しかし、その失敗から学び続けたことで、今では資産形成の軌道に乗り、FIREを現実的に意識できるまでになりました。
投資は完璧でなくてもいい。大事なのは、一歩を踏み出し、続けることです。